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2023/06/21

【2024年問題対策】スリーブボックスで積載効率を2倍に!

物流業界では、コロナ渦で生活様式が変化したこと、スマートフォンの普及などが影響し、荷扱い量は年々増加しております。
しかし、ドライバーの高齢化や人材不足など物流業界は様々な問題点や課題を抱えています。

その状況の中、「2024年問題」が、今後の物流業界に与える影響は甚大なものになると予想されています。

本記事では、物流業界における「2024年問題」の概要、問題点と課題、そして包装・梱包ライン自動化.comを運営するフカサワとして提案できる解決策を紹介いたします。

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物流業界における2024年問題とは?

物流業界の2024年問題とは、働き方改革関連法により、2024年4月1日から「自動車運転業務における時間外労働時間の上限規制」が適応されることで生じる問題のことを表しています。
 働き方改革関連法自体は、2019年4月から大企業を対象に施行されており、時間外労働の上限が適応されました。
対象企業では、基本的に月45時間、年間360時間以内に時間外労働を抑えなくてはなりません。

2023年6月現在、トラックドライバーに上記時間外労働の上限は適応されておりませんが、2024年4月より下記の条件が適応されます。
すると、ドライバーの時間外労働時間は960時間/年に制限され、規制を守らなければ、6ヵ月以下の懲役もしくは30万円以下の罰金が科せられることになります。

では、労働時間が制限されることで発生する問題について解説いたします。

物流業界の2024年問題で生じる課題や問題点

物流業界の2024年問題は、「運送業者」と「荷主企業」の両方に影響を及ぼします。
その影響は、「運送業者」と「荷主企業」でリンクしている部分もあれば異なる部分もあるのでそれぞれ確認していきます。

運送業者の課題と問題点

まずは運送業者の課題や問題点について以下3つが挙げられます。

1.売上や利益の減少

物流業界ではドライバーの労働量が売上や利益に大きく影響しております。
しかし、時間外労働時間に上限が設けられることで、ドライバーの労働時間はこれまでより短くなるケースが多くなるでしょう。
ドライバーの労働時間が短くなった分、会社としての売上は減少し、利益も同様に減少する可能性が高くなります。

2.ドライバーの収入減少

ドライバーは時間外労働により、一定以上の収入を得ている人も少なくありません。
しかし、労働時間に上限が設けられた分、時間外手当が減少し、全体の収入が少なくなる可能性が高まります。
運送業者や課題でも挙げましたが、会社の売上・利益が減少することで、基本給のアップはもちろん、ボーナス等の減額が発生する企業も、今後出てくるかもしれません。

3.人手不足の加速

2024年問題によって、ドライバーの人手が不足することも懸念されています。
上述したようにドライバーの収入減少が予想される中で、次に考えられる問題はドライバーの離職です。

ドライバーの給与も従来と同水準を保つのが困難となり、条件の良い同業他社への転職や、異業界への転職など、離職が進むことが懸念されます。
同業他社への転職であれば、物流業界としての人員減少とはなりませんが、同業他社も同じような同じような状況のところが多いと想定されますし、転職希望者全員が同業他社へ転職できるとは考えにくいです。
結果、物流業界全体で人手不足が加速することになるでしょう。 

荷主企業の課題と問題点

つぎに荷物の配送や輸送を運送業者に依頼・委託する荷主企業の課題や問題点をみていきましょう。

1.運賃コストの上昇

物流業者の課題と問題点として、売上や利益の減少が生じ、ドライバーの収入減少から人手不足になる可能性があると述べました。
しかし、物流業者も確保している人員の流出は当然避けるでしょう。
そのために、ドライバーの待遇の維持などの目的で、運動会社が運賃の値上げを実施する可能性が高まります。

2.出荷可能量の減少リスク

 運賃コスト上昇以外にも懸念点はあります。
労働時間の上限が設定されることで、単純にトラックの稼働時間が減少することになります。
いままで1人が1日でこなすことができた物量も、トラックの稼働時間が減少することで、1人で2日間かけるか、もしくは2人で1日分をこなすなど、目に見えて出荷量が減少することになるでしょう。

3.出荷不可製品が出る可能性

物流業界における2024年問題が取り上げられる以前から、運送業者が特定の荷物の取扱いを廃止するといった場面をいくつか見てきました。
運送業者と荷主業者の話し合いの結果であり、どちらが悪いとかはありませんが、荷物の取扱い廃止がきっかけに、結果として規格変更となった製品もあります。
今後、いままでよりリソースの少ない運送業者は、荷扱いが困難な製品から、運搬を拒否しなければならなくなるでしょう。
荷主業者は従来通り、製品を運んでもらうために、従来品の規格変更や、最悪の場合、製造中止になるリスクも抱えることになります。

運送コストの上昇、出荷可能量の減少に、積載効率の改善で対策!

ここからは、物流業界の2024年問題に対する課題解決に役立つ方法、そして、それらの実現に有効活用可能な製品を紹介いたします。

具体的な製品として今回ご紹介するのは、スリーブボックスという製品です。
スリーブボックスは、専用パレットや規格パレットとセットで使用することが多く、様々な企業様の物流の課題解決に役立っています。
パレットに荷物が載った状態で外側から軽くて強いプラスチック製のスリーブで囲い、製品を保護しながら、上からの耐荷重性を高めることで、
段積みが難しかった製品の段積みを可能にし、積載効率を2倍にすることも可能です。

スリーブボックスのメリットを以下でご紹介します。

段積みが難しい製品の段積みを可能にし、運搬効率を改善

異形製品だったり、荷重が掛けられないなどの 製品仕様の関係上、段積み不可の製品を取り扱っている場合、
製品出荷時、トラック荷台の上部はデッドスペースになっていることが多いです。

もし、今現在、この様な状態で製品を出荷されているのであれば、スリーブボックスを使うことで、段積みが可能となり、
積載効率を大幅にアップさせることが可能です。

スリーブボックス段積み

写真では三段積み想定ですが、組み合わせは自由です。高さの低い製品の場合、4段、5段と積載することも可能です。
(※中身の製品重量により、積載可能段数は変動いたします。)

2024年問題により、今後は運送業者が仕立てられる運送便の本数・荷扱い量がそれぞれ減少する可能性がございます。
運送便の本数が減少する場合、荷主企業がこれまで通りの出荷量を維持するには、一度の配送でできるだけ多くの荷物を出荷する必要があります。
そこで重要になってくるのが、いかに積載効率を上げられるかという点です。
スリーブボックスを利用し、積載効率を向上させる事でこの問題に対処することが可能です。
また、従来であれば3回利用していた便も、2回で済めばコスト削減はもちろん、CO2の削減にもつながります。

スリーブボックス 積載効率改善事例

梱包作業環境の改善と効率化

製品に不良が生じない様、包装・梱包の現場では日々様々な対策が検討・実施されています。
箱の中には多くの緩衝材が使用され、製品の保護性を高め、さらに外箱の外観を保つためにも日々対策がされています。

中には、梱包が困難な異形製品もあります。異形製品は、その形状から梱包資材の形状も複雑になるなど、
梱包作業に手間がかかってしまうことがあります。
しかし、異形製品など梱包に手間がかかる製品にスリーブボックスを利用すれば、梱包も手軽に行う事が可能で、
梱包作業の効率化にもつながります。

スリーブボックス_使用例

 

 まとめ

本記事では、物流業界における2024年問題の概要と課題・問題点に関して解説いたしました。

労働時間の規制から、ドライバーの収入減少、企業の売上・利益の減少、ドライバー不足加速への懸念、荷扱い量の減少リスクなど様々な問題があり、いずれも簡単に解決できることではないかもしれません。

しかし、運送時の積載効率改善や、梱包出荷にまつわる業務効率化など、取り組めることはあるかと思います。

フカサワではこれらの解決策として、今回スリーブボックスの紹介をいたしました。

お客様の要望に合わせて、最適な1台をご提案できますので、どんな内容でも構いませんので、是非株式会社フカサワまでお気軽にお問合せくださいませ。

>>お問い合わせはこちら

最後までご覧いただき誠にありがとうございました!

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