パレタイザーとは
パレットなどの上に荷物を積み付ける作業の事をパレタイズ、パレタイジングと言います。
パレタイザーとはこのパレタイジングの作業を自動で行う装置の事で、
ダンボールケースやプラスチックコンテナ・袋物(粉体の入った紙袋や米袋のようなポリ袋など)の荷物を
機械によって積載する事が出来ます。
最近では、物流コストの高騰や少子高齢化による人手不足への対応策として、
パレタイザーによる自動化への需要と期待が高まってきています。
パレタイザーを導入する事で、
深刻な人手不足を解消したり、
3K作業の改善、
労働時間の短縮が可能となり、
そのため人件費の削減にもつながります。
また、製品への傷防止による品質向上や積載効率の向上による搬送回数の削減など
見えづらいコストの削減にも繋がります。
パレットだけではなく、カゴ車やカートラックなどの什器へ積み付ける事が可能な機種もあります。
パレタイザーの種類
多関節型ロボットパレタイザー
人間の腕のような形状をしたロボットが、荷物をピッキングし、パレットに最適なパターンに積み付けを行います。
多軸(主に4軸)のアームが立体的に動くため、設置場所に広さ、高さが必要となり、周辺には安全柵を設ける必要があります。
なお、安全柵を必要としない、人協働ロボットを用いたパレタイジングロボットも登場しています。
直交座標型パレタイザー
直行座標型パレタイザーは、XYZ(縦・横・高さ)軸を直線的に動作するロボットで、多関節型と比較して動作領域が小さく、壁際や狭い場所にも設置する事が出来ます。
天井が低い場所に設置でき、移動可能でセル生産などにも対応可能な機種もあります。
メカ式パレタイザー(機械式パレタイザー)
コンベヤやリフタ―などの機械装置を使ったパレタイザーで、
単品種の製品を大量、かつ高速に積み付ける事ができます。
ダンボールケースなどの箱物だけでなく、一斗缶やペール缶、バルクにも対応しています。
パレタイザーとデパレタイザー
デパレタイザーは、パレタイザーとは逆に、パレット上に載っている荷物を自動的にバラシて取出し、コンベヤなどのライン上に移載する装置です。
外部から搬送されてきて、状態が一定でない上に、すき間なく積み上げらている荷物を機械でつかみ取るのは困難なので、パレタイザーよりもデパレタイザーの方が高度なシステムが必要です。
対象物の位置や形状を確認するための3Dビジョンカメラやセンサーが必須となります。
パレタイザーの選定ポイント
パレタイザーを選定する上で重要なポイントは、主に次の4点です。
- 処理能力:1時間の間に処理する事が出来る荷物の量
- 可搬重量:扱うことができる最大重量
- 設置場所:設置する場所の広さ、高さ
- ハンド:ワーク(荷物)をつかむ”手”の部分
特にロボットパレタイザーの性能はワークをつかむハンドで決まると言っても過言ではありません。ハンドについては次の項目でご説明いたします。
フカサワでは、ワーク(荷物)の形状・種類・サイズ・重量・設置場所等から、様々なメーカー・機種より最適な装置をご提案致します。
ロボットパレタイザーのハンド
様々なパレットパターンやワーク(荷物)に対応するには、ロボットハンドが重要な役割を担っています。
ワークに適したハンドでない場合、ワークそのものを傷つけてしまったり、パレットへの積み付けが不安定になってしまいます。
フカサワは様々な経験と実績から、ダンボールケースやプラスチックコンテナ(ポリケース)、袋物やペール缶など、ワークに最適なハンドを選定いたします。
また、一度に2個から一列分、一段分などの複数個をつかむことが出来、処理能力を向上させるハンドもございます。
既存のパレタイザーに設置するハンドのみのご相談も承りますので、お気軽にご相談ください。
パレタイザーのメーカー
オークラ輸送機
不二輸送機工業
ファナック
川崎重工業
安川電機
スター精機
ユーシン精機
三美テックス
梱包ラインの自動化なら当社まで
包装・梱包ライン 自動化.comを運営するフカサワは、梱包ラインの自動化のご提案をしております。
梱包ラインの各工程の機械について様々な種類取り揃えておりますため、
パレタイザーの選定のみならず、
お客様の取り扱い製品のサイズや、数量などから最適な機械を選定し、自動化を実現します。
ラインの全自動化から、一部自動化など、お客様のご要望に応じて、最も有効なご提案をいたします。
梱包ラインの自動化をご検討の方は、ぜひ当社までお問い合わせください。