パレット搬送の自動化は、工場や物流倉庫、配送センターなどの効率向上や人手不足対策において重要な役割を果たしています。
パレット搬送の自動化の中でも最も一般的な方法がパレット搬送用のコンベアです。しかし、コンベアは広いスペースを占有するため、近年では、他の自動化方法も注目されています。本記事では、パレット搬送の自動化方法について解説します。
パレット搬送 こんな自動化が可能①：パレット搬送コンベア
パレットを水平方向に自動で搬送する上で最も一般的な方法がパレット搬送用のコンベアです。
パレット用のコンベアには以下のような様々な用途で利活用されています。
- 自動倉庫への入出庫ライン
- パレタイザーやストレッチ包装機への投入・排出ライン
- 別棟への搬送ライン
- 出荷エリアへのストレージ・供給ライン
パレット搬送コンベアは、工場や物流倉庫、配送センターなどで、ある工程から次工程へとパレットを自動で移動させる事ができる最も簡単な方法ですが、設置型の機器であるために広いスペースを占有してしまいます。
また、パレット用コンベアはパレットのサイズに合わせて機幅(横幅)が広いためカーブさせることが難しく、直線のコンベアとなります。
そのため、搬送方向を変えたい場合は、転換機というパレットを直角方向に方向転換させる機器を使用する必要があります。
当社で取り扱う主なパレット搬送用コンベアのメーカーは下記のとおりです。
- オークラ輸送機㈱
- ㈱マキテック
- 伊東電機㈱
パレット搬送 こんな自動化が可能②：パレット搬送ロボット
パレットの搬送を自動化する上で近年注目されているのが AGV や AMR といった搬送ロボットです。従来はフォークリフトやハンドリフト・パレット台車など人間の操作が必要な機器で行うのが一般的でしたが、深刻な人手不足に対しての対応や、センサー・バッテリーなどの技術の進歩によって、自動で目的地まで搬送する機器を導入する物流現場や工場が増加しています。
AGV(Automatic Guided Vehicle)
AGV(Automatic Guided Vehicle)は無人搬送車のことで、磁気テープや設置型ランドマークなどの誘導体に従って決められたルートを自動搬送するロボットです。AGV は一定のルートを走行するため入念なレイアウト設計が必要となり、床面への施工も必須です。
AMR(Autonomous Mobile Robot)
AMR(Autonomous Mobile Robot)とは自立走行搬送ロボットと呼ばれ、搭載された各種センサーを用いて自身の位置を把握し、自ら走行ルートを決定して目的地へと走行します。人や障害物も自動で検知・回避する完全自立走行で、AGV のように誘導するものを設置する必要がなく、床面への工事が不要でフレキシブルな運用が可能です。レイアウト変更や複数の製品仕様にも対応可能で、作業員等との協働も可能ですが、導入コストが非常に高いシステムです。
また AGV や AMR などの自動搬送ロボットは傾斜や段差に非常に弱く、ほんの少しの段差でも乗り越えることができません。屋外での使用にも不向きで、利用環境が非常に限定的なのが最大のデメリットと言えます。
当社で取り扱う主なパレット搬送ロボットのメーカーは下記のとおりです。
- オークラ輸送機㈱
- ㈱豊田自動織機(トヨタＬ＆Ｆ)
- ㈱ダイフク
- ㈱スギヤス
無人フォークリフト
無人フォークリフトとは人間が操作することなく、自動運転技術を用いて無人でパレットを搬送するフォークリフトです。レーザー・3D カメラやセンサーを利用して自機の周囲の状況を把握・認識して自立走行を行います。
人手不足解消の手段として、倉庫内の搬送や、トラックの積み込み・積み下ろし作業、夜間作業の自働化に導入されています。
当社で取り扱う主なパレット搬送無人フォークリフトのメーカーは下記のとおりです。
- ㈱豊田自動織機(トヨタＬ＆Ｆ)
パレット搬送の自動化のご相談は、フカサワまで
包装・梱包ライン自動化.comを運営する株式会社フカサワでは、パレット搬送はもちろん、工場内の包装ライン、梱包ラインの自動化のための各種設備を取り揃えており、様々な包装・梱包工程の自動化実績がございます。
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